Systems OF NODE X‘mas SPECIAL

1992/12/23◆渋谷公会堂
初めて遠征し、その味を覚えてしまったターニングポイントとなったライヴ。
名古屋ローカルテレビでKYOちゃんが名古屋のライヴはしばらくない、と云ったのを受け12/23は祝日だし2ndが出る迄ライヴがないなんて耐えられないっっ
と云う事で行く事に。しかしチケット発売日、鈴鹿サーキットへF1見にいってたんです・・・。午前10時数分前、シケインスタンドから公衆電話目指して走る！
サーキット中を走り回ったよーな気がするわ。とにかくよくチケット取れたなあと思った。この後toyouツアーが決まり、あれは何なんだったのって感じだけど（笑）

当日渋谷は凄い人。そうだよね、クリスマスイヴイヴなんだよね（by　KYO）。
人込みをかきわける様にして公園通りを歩いていくと、次々とダフ屋がやってくる。すごいじゃんっっ、地元じゃあんまり拝めないからなぁ、びっくり。

オープニング、鐘と鈴の音が響き渡りまずは“to you”。ちょっと緊張してるかな？正装してるし・・・
あぁネクタイだけ各々違うのかな？何かヘン(笑)。いや訂正、似合わない人が若干いると(爆)、誰とは申しませんが・・・。2〜3曲目でタイ外してジャケット振り回してたし（笑）。
新曲、とても覚えやすい。ラストに再度やった時はにはサビ唄えてしまった。“眠れない夜には唄ってあげ〜る〜”余計眠れないっっと文句たれたりして(笑)
その後はノリのいい曲が続く。いつも通りの彼ら。KYOちゃんMC長い・・・天使って一体。さておき。

そして“水晶の瞬間”が始まった。
・・・ベースが聴こえない？ギターも途切れがちになり、Dr．とVo．だけで曲は進んでゆく。室姫はギターチェンジして何とか音が鳴ったけど、不安定な音・・・。
それを払拭しようとするかの様なYUKIHIROとKYO。
この時2Fだったけど、皆の表情が見えた気がした。何をしても出ない音に困りはててる表情、イラついてる表情。それでも弾き続ける、唄い続ける・・・。
もうこっちも気が気じゃなくて、ひたすら頑張れ、頑張れって祈ってた（もうはっきり覚えてないんだけどね・・・）。
“シャイなベースアンプくんが照れてるんで、少し度胸をつけさせる迄待ってて下さい”と、とりあえずメンバーはハケていく。

少しの間がありKYOちゃん登場。
“悪いのもあればいいハプニングもあるって事で、大切な人を思って聴いて下さい”と始まったのは“LOVE ME”。バッキングはキーボードのみ。
アクシデントによる急なメニューらしくぎこちないのは否めなかったけど、ピアノの優しい音と情感のこもった声。ただただ聴き入る。拍手が起こったなんて初めてじゃないか？
そのままの流れで“仮面”をやって、“INSTEAD OF KISS”で盛り上がるぞとイントロが始まり、Dr．が入って・・・ここでまたもやベースの音が出ない。
YUKIHIROがダメダメってスティックを交差させてギターがfadeoutしてゆく・・・。ざわつく会場。
“気まぐれな悪魔がとりついてるみたいなんでちょっと待ってて下さい”と再度中断。

そして再開した時はもう・・・。“わりぃなぁ！一緒に唄ってくれ！！”ドスのきいたKYOちゃんの声。
あちこちからTAKASHIへ声援が飛ぶ。それを応えるかの様に前に出てきて仁王立ち！。
会場が一緒に唄う。・・・DIE IN CRIESでこんなシーンが見られるなんて思ってもいなかった・・・。

彼はとにかく弾き続けていた、いつ音が出てもいいように。けして投げ出したりせずに。
そして音が出た時の喜びと、今迄のツケを取り戻してやるという気迫。
その真摯な姿勢に素直に感動した。耳に届いてなかったけど、胸に直接響いてた。そんな陳腐な台詞を堂々と云ってしまう程。

音が出た後はキレまくりで、アグレッシヴな曲が続いてたのもあるけど、あの動かなかったTAKASHIが走り回るわ、KYOちゃんマイクスタンド放り投げるわ
MC何云ってんだかわからんわ、YUKIHIRO音にキレがあるのに重くなってるわ、“MELODIES”イントロ室姫のプレイク・・・凄かった、カッコよかった。
アンコールの“無口”ではTAKASHIが唄ってる〜！！と激しく動揺し（笑）オーラスは優しく“to you”で包まれて、このどとーのライヴは終わりを告げたのだった。

室姫が音が出て良かったねって感じでTAKASHIの肩を叩いたり、終了後ピックを投げまくって深々とおじぎをしたTAKASHI・・・。
いろんな彼らの表情が見えたライヴだったと思う。これが雨降って地固まるってヤツですかね（笑）。

［こぼれ話］
水晶の瞬間で実はキンちゃんは途中から諦めて唄っていたらしい。（核爆）。
私は一体何を見てたんでしょう・・・。いや此処まで思い込むのも大したモンって事で見逃して（笑）。